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F1界にとって激動だった2008年があと15時間程で終わろうとしています。そして、新たな年が始まります。

2008年のF1界を簡単に振り返りますと、何と言ってもSAF1とホンダの撤退が衝撃的でした。SAF1の撤退が発表された2008年5月6日、私は本田技研工業・青2297-s山本社前で、仲間たちと共に無言のアピール活動を続けていました。その心の叫びも空しく鈴木亜久里代表が青山ダイヤモンドホールにて撤退を表明。かつてない空虚感が私の心を襲う出来事でした。

翌日5/7は、スポーツ新聞を全紙購入。各紙、SAF1撤退を大きく報じていました。

5/22には、亜久里代表がフジテレビBSの「こちらスーパーアグリF1広報 室」の最終回に生出演。その亜久里さんに感謝の気持ちを伝えたいという一心で、他のファン共々、フジテレビ前に集結。皆で気持ちを亜久里さんに伝え、亜久里さんからの直接の言葉ももらうことができました。

撤退が表明された直後は空虚感ばかりでしたが、今となっては、鈴木亜久里代表に琢磨、その他チーム関係者やチームを支えてくれたホンダや各スポンサー(特にサマンサタバサの社長さん)には、夢0721-sを与えていただいたことに感謝、感謝です。亜久里さんがF1参戦を発表したあの日から、一貫して応援してきました。2006年初参戦の直前に表参道をジャックしたイベントは、それこそ心躍るひと時でした。SAF1のことは、一生涯忘れません。

2008年F1グランプリに話を戻しますが、初開催のグランプリが2つもあったことは楽しかったですね。バレンシアについては前評判よりも実際のレースが退屈でしたが、シンガポールのナイトレースは目茶目茶きれいだし、抜き所もあって楽しめました。

次に日本グランプリ。富士スピードウェイがカイゼンの髄を見せつけた2年目の開催でした。昨年の初開催には満を持して駆け付けた私ですが、あまりの辛かった観戦に今年はパス。でも、カイゼンっぷりは肌で感じたかった気もします。

そして、2008年F1グランプリのクライマックスは最終戦、ブラジルグランプリ。マッサとハミルトンのラスト10周の雨が降る中の攻防というか、一喜一憂というか、ファイナルラップの最終コーナーでチャンピオンが入れ替わることになったとは、あまりに劇的というか、漫画でも描けないようなシーンでした。ハミルトンにはおめでとうと言いたいです。

そして、2009年・・・・・

2008年シーズン終了前後の9月、11月、12月にはトロ・ロッソが琢磨をテスト。琢磨がトロ・ロッソの2009年STR4シートに収まる事は未だ正式発表されず、とうとう年越しになってしまっている状況下ですが、ファンとしては期待を込めて待ち続ける他ありません。楽しみにしてます。

2009年シーズンの楽しみは、何と言ってもレギュレーションの変更。ウィングレットとも呼ばれる細かな空力パーツが禁止され、タイヤもスリックへ。あと、鈴鹿に戻ってくる日本GPも楽しみですし、アブダビでの初開催も楽しみです。

この新たな一年のバトルに琢磨が加われることを信じ、ホンダ後継チームが無事参戦できることも信じ、2009年3月29日のオーストラリアでの開幕を心待ちにしたいと思います。

2009年も、F1から目が離せません!!
2009年も、引き続きよろしくお願いいたします。

ItMediaというIT系ネット媒体が運営しているビジネスコンテンツ、「ビジネス通信 誠」。

このビジネス媒体で、12/15付で大きく以下の通りホンダの撤退ネタが取り上げられていました。

ホンダのF1撤退会見で今宮純さんが話したこと
緊急会見でF1からの撤退を表明した本田技研工業(ホンダ)。記事には書かなかったが、会見の質疑応答でホンダの福井威夫社長とモータースポーツジャーナリストの今宮純さんとの間で印象に残るやり取りがあったのだ。(12月15日掲載)

なんでも、ビジネス媒体である同サイトのアクセスランキング10位にホンダF1撤退の記事が食い込んだそうで。先日日経新聞にもそれなりの大きさで記事が載っていたりもしましたし、やはりそれだけ大きな(衝撃的な)ニュースだったのだなぁ、と今更ながらに痛感する次第です。

この記事の内容ですが、ホンダF1撤退記者会見の質疑応答の大トリで登場した今宮純さんの事を大きく取り上げています。

興味深く、記事を拝読させていただきました。

バトンは、ホンダがF1から撤退し来シーズンのシートが決まっていないにも関わらず、他チームへの移籍に興味がないと語っているそうです。バトンは、チームの将来が決定するまでチームに留まるつもりだとのことです。

期しくも、フォース・インディアが2009年ドライバーラインアップを正式発表した折です。残る未確定チームは、トロ・ロッソと、ホンダ後継チームのみとなってしまいました。

バトンには、自身の発言の通り、ブラックリーのファクトリーに留まってホンダ後継チームの買い手を探し、RA109をオーストラリアのグリッドに並べるべく努力し続けてほしいなぁ、と思います。

そんな折、PSAプジョーシトロエンがホンダF1チーム買収に興味を抱いている模様、との報道が入ってきました。(F1-Gate.comなど

これら報道が事実なら、PSAプジョーシトロエンは、買収の条件として、セバスチャン・ブルデーにシートを与えることとしている模様です。

ブルデーを推すPSAプジョーシトロエンの動きが事実なら、この買収のカギを握るのはトロ・ロッソになるのかもしれませんね。仮にトロ・ロッソがブルデーを起用したならば、PSAプジョーシトロエンがホンダ後継チームを買収する目的の大きな柱がなくなるわけですから。

逆に言うと、ブルデーがトロ・ロッソのシート確保に失敗しそうな情勢だからこそ、PSAプジョーシトロエンはホンダF1チーム買収を狙っていると考えることもできます。(琢磨のトロ・ロッソシート獲得はまた一歩前進か?)

Honda Racing F1チームによる公式コメント全文です。

本田技研工業(株)の福井威夫社長が5日に東京で行ったF1からの撤退表明を受け、チーム首脳とジェンソン・バトンは以下のコメントを発表した。

ニック・フライ

「本田技研工業の発表はもちろん残念だが、現在の世界経済状況とそれが自動車市場に及ぼす影響を考えてやむなくこの決断に至ったということは皆、理解している」

「昨夜のミーティングはチーム全員にとってつらいものだった。だが、今日のブラックリーの様子を見ると、早くも今後に向けた確固たる決意が芽生えているようだ。Honda Racing F1 Teamの首脳陣としては、チームの将来のためにあらゆる努力をするつもりだ。また、ここブラックリーで働く素晴らしいスタッフたちも、引き続き強力にサポートしてくれるものと思っている。この24時間にスタッフたちが見せてくれたチーム、F1に対する姿勢は称賛に値する。私がどれだけ彼らを誇りに思っているか、この機会に伝えたい」

「2009年のF1シーズンを戦うRA109は、ロス・ブロウンの指揮の下で開発された最初のマシンだ。このチームには、ロスがマシン開発を行うに十分なリソース(素晴らしいスタッフや施設)がある。また、メルボルンでの開幕戦に間に合うようHondaが必要な支援を約束してくれていることもあり、新しいオーナーが見つかれば2009年シーズンに大成功を収められると確信している。2009年に向けては既にひとつ新たな有力スポンサーとの契約がまとまっており、他との交渉も順調だ。ありがたいことに支援の申し出は世界中から届いている。チームに向けられたこうした好意の力があれば、今の苦しい経済状況の中でも参戦を続けられる可能性は高いと信じている」

「撤退が報じられて以降、有望な投資家からのアプローチも何件かある。競争力のあるチームを維持させてくれるオーナーを何とか確保したい」

「F1の未来が明るいこと、このチームがその明るい未来の一部となれることは間違いないと私は思う。FOTA、FIA、FOMを含め、F1界は持続可能なあり方を目指して既に動き出している。この取り組みが今後さらに加速していけば、新オーナーにとって、わがチームは非常にいい投資対象となるはずだ。」

ロス・ブロウン

「ブラックリーでは、他チームと比べて非常に戦闘力の高いマシンの開発が進んでいる。2009年開幕からしっかりと力を発揮し、シーズン中もさらなる改善が狙えるよう、RA109の開発を続けていきたい」
「これはまたとないチャンスだ。この2年で十分な投資をした結果、ファシリティはF1界でも屈指の充実したものになっている。優秀な人材もそろっているし、頂点を狙えるマシンもある」
「Hondaはチームを存続させるために何とか力になろうとしてくれている。それに幸い、我々には時間的な余裕がある。もっと開幕に近い時期だったら、ずっと難しい立場に置かれただろう。今、新しいオーナーになれば、来年のタイトルを狙えるチームが手に入る。最高のチャンスだ。ファシリティの充実度はF1界屈指で、スタッフの質も他のどのチームにも負けない。来年に向けて素晴らしいマシンの開発も進んでいる。我々が目指すのは頂点。同じ野心を持った出資者を見つけたい」

「今日、この困難な状況に置かれながらも勇気と不屈の精神を見せてくれた、ブラックリーのスタッフたちに感謝したい。このチームの一員であることを誇りに思う」

ジェンソン・バトン

「言うまでもないだろうが、昨日のニュースは本当にショックだった。一日やそこらで受け止めきれるものではないが、今日はとにかくここブラックリーに来て、6年間僕を支えてくれた頼れる仲間たちの力にならなければと思った。何日かすればもっと自分の考えを話せるだろうが、今日のところはこの素晴らしい仲間たちのことしか頭にない」

(Honda Racing F1 Team プレスリリース)

噂が事実なら、バトンはホンダとの契約解除に伴い、違約金を受け取ることになるとみられます。

一方、現在ドライバーラインアップが決まっていないトロ・ロッソですが、資金面で苦しい所であり、資金を持ち込めるドライバーが有力との報道が兼ねてからされています。

もしも、バトンがホンダから受け取る違約金をそのままトロ・ロッソに持ち込むようなことがあると・・・ トロ・ロッソ首脳陣はバトンを最有力候補として扱うように頭が切り替わってしまうことが懸念されます。

もしもそうなると、琢磨はどうなってしまうのでしょうか?

ここは一つ、3つあると言われるホンダF1チーム購入希望者、とりわけリチャーズ氏に頑張っていただいて、早期に買収交渉をまとめ上げてほしいものです。さすれば、バトンもその新たなチームに留まることでしょう。

ところで、明日12/8からヘレスで行われるテストですが、当然ホンダは欠席になります。問題はトロ・ロッソ。報道ではまたしてもブエミ、琢磨、ブルデーの3名がSTR3を駆るようになっています。しかしながら、一方では本家レッドブルの方でウェバーの骨折に伴うテストドライバー不足の問題がありますので、ブエミはレッドブルのテストの方を手伝うという憶測も。そんなトロ・ロッソのテストに、バトンが加わってくる可能性は否定の余地がありません。

そして、もしかすると、セナとバリチェロも参戦してくるかも???

ますます混迷を深めそうな、トロ・ロッソのシート争いです。

プロドライブのデビッド・リチャーズ氏。2007年F1シーズンからのF1参入を目標にチーム立ち上げを画策するも、カスタマーカー問題によりマクラーレンのシャシーを入手することが難しくて断念した人物です。

そして、リチャーズ氏は、ホンダF1の前身であるBARホンダのチーム代表を務めていたこともあった人物です。要するに、肉蠅の前任ということになります。琢磨がBARホンダ時代に全幅の信頼を寄せていた人物でもあり、2004年アメリカGPで3位入賞を果たした時のボスでもあります。

そんなリチャーズ氏が、F1撤退を発表したホンダチームを購入するのではないかとの噂が。何といっても、福井社長は売却額よりもチームの存続を望んでいるわけで、購入する側から見ればこれほど魅力的な話はありません。SAF1の時と違って、チームの負債を一切背負い込む必要がないのですから。

チームは既に2009年に向けた車作りを他チームに先駆けて進めていて、この車が消えてしまうのは何とももったいない。また、ホンダは立派な風洞も先般立ち上げており、これら設備の充実も購入する側の立場には魅力的に映るはずです。

問題があるとすれば、エンジン供給かもしれません。ホンダは2009年を戦い切るだけのエンジンを持ち合わせていないため、ホンダエンジンを使うとしても2009年シーズン途中までが限界。となると、他のエンジンサプライヤからの供給を受けなければなりません。

ここで噂されているのが、フェラーリからのエンジン供給。フェラーリは元々、フォース・インディアとトロ・ロッソにエンジンを供給していたわけですが、2009年からは供給先がトロ・ロッソのみになります。つまり、供給に余力が出るということです。加えて、現ホンダF1チームの参謀、ロス・ブラウンはフェラーリチームの出身であり、強いパイプを持ち合わせていると考えられます。

リチャーズ氏率いるホンダF1チームをベースとしたF1チーム、見てみたいです。
何より、18台しかグリッドに車がない状態は、見る側からすれば勘弁願いたいです。

はてさて、どうなりますやら?

www.takumasato.com に、琢磨によるメッセージが掲載されています。全文転載させていただきます。

ホンダF1撤退のニュースに触れて

2008.12.5

 ホンダがF1から撤退するという報せを聞いて、とても残念に思うと同時に強いショックを受けています。自分がモータースポーツ界に足を踏み入れることができたのは、ホンダと鈴鹿サーキットで運営されているSRS-Fというレーシングスクールのおかげですしtakuma_2004_us、そもそも自分がF1に興味を抱いたのは、1987 年に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPでロータス・ホンダに乗るアイルトン・セナを見たのがきっかけでした。以来、自分のなかでホンダのモータースポーツに対するスピリットは絶対的なものとして生き続け、自分のF1におけるキャリアは常にホンダとともにあり続けてきました。

 昨今のひときわ厳しい経済状況を考えれば、今回ホンダがF1からの撤退を決定したのはやむを得ないことだったのかも知れませんが、それでも、自分にとってとても悲しいニュースであることには変わりありません。
 これまでF1開発に携わってきた栃木研究所の皆さん、そしてサーキットでともに戦ってきたホンダのスタッフに心からお礼を申し上げるとともに、今後の皆さんのご活躍をお祈り申し上げます。

佐藤琢磨

本田技研工業が12/5、発表したF1からの撤退表明のプレスリリース全文です。

F1レース活動について

2008年12月5日(金)

私どもHondaは、このたび、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定いたしました。

サブプライム問題に端を発した金融危機と、それらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境は急速に悪化してきています。
当面の世界経済は不透明さを増すばかりであり、回復にはしばらく時間がかかることが予想されます。

Hondaはこの急激かつ大幅な市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきましたが、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定いたしました。今後のHonda Racing F1 Team、英国でエンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.については、チーム売却の可能性も含め従業員と協議にはいります。

takuma_2004_usHondaは第3期のF1活動として、2000年よりB・A・Rとの共同開発という新しい形での参戦をいたしました。その後のF1を取り巻く環境変化により2006年よりHondaが100%出資するチームとしての運営に移行しました。最高峰のレースへの挑戦は、思いのほか厳しい道のりでしたが、多くの応援を頂き、2006年に貴重な1勝をあげることができました。頂いたご声援に十分お応えすることなく撤退の決定をすることは大変困難をともなう決断でした。

今後は、この激動の時代を生き抜き、レースで培われたチャレンジング・スピリットをもって、様々な新たな課題に引き続き挑戦し続けてまいります。

これまで、ご声援をくださった多くのファンの皆様、そして活動を支えてくださったF1界の皆様に対し、心よりお礼申し上げます。

尚、来年、鈴鹿サーキットでは予定どおりF1日本グランプリを開催いたします。来シーズンに向けての改修工事も順調に進んでおります。

ありがとうございました。

本田技研工業株式会社
代表取締役社長
福井 威夫

今日12/5午後13:30より、本田技研工業の本社・青山でホンダがF1活動の停止を発表しました。

出席者は、福井威夫代表取締役社長と大島裕志常務執行役員。

ロス・ブラウンを招へいした初年度でも思うような成績を残せなかったという背景の下、世界的な未曾有の不況の煽りを受けたホンダの業績悪化が引き金となって、この度の発表に至ったものです。ホンダの売り上げの大きな割合を占めるアメリカ市場があの状態ですからね。

大変残念です。


さて、ホンダの活動停止に関する情報は、引き続き各種メディアの報道等を通じて整理して行くとして、ドライバー市場への影響が懸念されます。

ホンダの撤退により、行き場を失うのはジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ、そしてブルーノ・セナでしょう。

セナに関しては、真っ先にトロ・ロッソに駆け込むと容易に想像できますね。但し、来週開催されるヘレスでのテストにトロ・ロッソから参加するのはブエミ・琢磨・ブルデーと役者が発表されていますので、ここにセナが割り込む余地があるのかは微妙な所かと。

バリチェロについても、トロ・ロッソに目が向かうと思われます。しかし、トロ・ロッソがバリチェロに目を向けないでしょう。

問題は、バトン。もしバトンまでもがトロ・ロッソに目を向けたとしたら・・・トロ・ロッソ首脳陣はどう考えるのでしょうか???

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