F1:Rd.5 スペインGP決勝・・・ウィリアムズにとって悲喜こもごもな週末
第二の開幕戦とも言える、スペインGPの週末が終わりました。
総じて、ウィリアムズにとって悲喜こもごもな週末だったというのが私の総評です。というか、個人的には久々にウィリアムズに注目したレースでもありました。
まず、何といってもフランク・ウィリアムズ氏が70祭のバースデイを迎えた記念すべきグランプリでした。ガレージ内には誕生日を祝う「FW70」の大きい文字(ロゴ?)が掲出されるなど、華やかなものでした。
土曜日、誕生日に大きな花を添えたのがパストール・マルドナドでした。マルドナドは予選Q3進出を果たすと、最終アタックでスーパーラップを披露。タイム計測上は2番手タイムを記録しました。1番手タイムを記録したハミルトンが、予選終了後になってレギュレーション違反(予選終了後の車両には1リットル以上の燃料が残っていなければならない、という規則に対する違反)が発表されて最後尾グリッドスタートに転落したため、結果としてマルドナドはポールポジションを獲得しました。
決勝レースでも、マルドナドは快走。一時は、2番グリッドからスタートしたアロンソに先行される場面もありましたが、ほぼ終始トップで周回してポールトゥウィン。F1二年目のマルドナドは初々しいポディウム頂点の座を射止めました。ベネズエラ人初のF1勝者ですし、ウィリアムズとしても2004年ブラジルGP(ファン・パブロ・モントーヤ)以来の久々の美酒と相成りました。
パストール・マルドナドのコメント:
初レース優勝は信じられない感覚だ。マシンは本当に一貫性があったし、走っていて素晴らしかった。ペースもずっと力強かった。アロンソが激しく迫ってきたけど、僕たちはうまくタイヤを労わっていたし、終盤にギャップを広げることができた。チームはシーズンを通して懸命に働いてきたし、この勝利は彼らのものだ。F1レースで優勝した初めてのベネズエラ人になったことは大きな名誉だし、今後もっと多くのレースで優勝したい。
一方のセナの決勝レースですが、こちらは序盤12周目、摩耗したタイヤでのマシンコントロールに苦しんでいたセナの後ろに迫ったシューマッハが派手に追突。映像では、セナのコーナー入口減速がかなり早かったのは事実ながらも、シューマッハの無策な突込みぶりの方が印象に残りました。その後国際映像に映ったのは、怒りに任せてステアリングを放り投げるシューマッハの姿。相当お怒りだったようで、マシンを降りる前、無線でセナのことを「間抜け野郎」と罵ったそうな。どちらにも非があるレーシングアクシデントという感じでしたが、この罵り無線がアダとなり、シューマッハは次戦5グリッド降格の処分を受けることになりました。(次戦モナコGPは抜けないコースなので、ここで5グリッド降格は痛いですなぁ。)
優勝を決めた後の撤収モードのウィリアムズのガレージで火災が発生。撤収作業中だったようですが、噂ではKERSシステムが爆発して他の可燃物に引火した、ということだそうです。やはり恐ろしや、KERS。せっかくの素晴らしい週末に、まさに文字通り水を差す結果となってしまいました。
さて、我らが小林可夢偉ですが、9位でスタート後、堅実な走りを見せて最終的には5 位フィニッシュでした。抜きにくいサーキットで、予選Q3を走れず9番グリッドに甘んじたことが、決勝レースの結果の苦渋にそのまま直結してしまった印象です。自己最高リザルトタイ記録ですが、喜びよりも悔しさが残ったレースでした。それでも、中盤のバトンや終盤のロズベルグをオーバーテイクしたシーンは思わずガッツポーズものでした。
小林可夢偉のコメント:
チームが素晴らしい仕事をしてくれましたし、クルマのアップデートも非常にうまく働いています。前回のレースに比べると、レース中のペースがずいぶんとよくなりました。昨日の予選の不運がなければ今日はまちがいなく表彰台を獲得できたと思います。本来なら9番グリッドスタートして5位入賞は喜ぶべきかもしれませんが、クルマにはもっとポテンシャルがあります。トラフィックのなかでオーバーテイクは簡単ではありませんでした。直線でDRSを使っても、抜けるまで近づくことができませんでした。だからある程度のリスクを背負ってコーナーでしかけるしかなかったです。最後のスティントではかなりタイヤを使っていました。いま非常に接戦なので、集団の前で走るためには完璧な週末を過ごさなければいけません。それを今週末パストール(マルドナード)はやり遂げました。前回5位に入ったのは去年のモナコなので、次戦モナコGPを非常に楽しみにしています。
| 順位 | No. | ドライバー | チーム |
|---|---|---|---|
| 1 | 18 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ |
| 2 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
| 3 | 9 | キミ・ライコネン | ロータス |
| 4 | 10 | ロマン・グロージャン | ロータス |
| 5 | 14 | 小林可夢偉 | ザウバー |
| 6 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル |
| 7 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG |
| 8 | 4 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
| 9 | 3 | ジェンソン・バトン | マクラーレン |
| 10 | 12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア |
| 11 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル |
| 12 | 17 | ジャン・エリック・ベルニュ | トロ・ロッソ |
| 13 | 16 | ダニエル・リチャルド | トロ・ロッソ |
| 14 | 11 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア |
| 15 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
| 16 | 20 | ヘイキ・コバライネン | ケータハム |
| 17 | 21 | ヴィタリー・ペトロフ | ケータハム |
| 18 | 24 | ティモ・グロック | マルシャ |
| 19 | 23 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | HRT |
| 15 | セルジオ・ペレス | ザウバー | |
| 25 | シャルル・ピック | マルシャ | |
| 24 | ナレイン・カーティケヤン | HRT | |
| 19 | ブルーノ・セナ | ウィリアムズ | |
| 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG |
F1:ザウバーのスポンサーにチェルシーFCが付いた
ザウバーF1チームは、英国プレミアリーグクラブのチェルシーFCとの間でパートナー契約を締結したことを発表しました。
明日からムジェロで始まるテストでは、エンジンカウルに「Welcome Chelsea FC」というブルーの文字が掲出されたC31が出走します。
そして、実際のチェルシーFCの青いロゴがお目見えするのは、スペインGPからになるそうです。
チェルシーFCのロゴというと次のもの。青地に白抜きのカラーリングです。これがC31にどのように掲出されるのか、楽しみです!

INDYCAR:Rd.4サンパウロ決勝・・・琢磨3位ポディウムへ
一夜が明けてもなお興奮冷めやらぬ、手に汗握るレースでした。
雨の予報は残念ながら大外れ。終始ドライコンディションでのレースとなりました。琢磨は、26台中25番手のグリッドからブラックタイヤでのローリングスタート。アナ・ベアトリスなどを抜き去り19位まで上がったところで琢磨は早めのピットイン。ここで琢磨はピット速度違反でペナルティを受けてしまい、最後尾26位であわやラップダウンという位置にまで落ちてしまいます。
その後、琢磨自身のペースアップと他車のピットインが重なり、20位までポジションアップした所で一度目のイエローコーション。リスタートの第一ターンで多重コースオフがあり、それに乗じて琢磨は何と11位へとポジション大幅アップ!
その後、二度目のピットインで16位まで一旦落ちたものの、再び競争力のある走りで、2位まで浮上。その後三度目のピットインで12位復帰。さらにここからの追い上げで7位まで浮上したところで、イエローコーション。
イエローコーションの間に前のバリチェロなどがピットインして、リスタート時は5位。リスタートが得意な琢磨は、前を行くダリオ・フランキッティとエリオ・カストロネベスを第一ターンでまとめて料理。これで3位という所で、後続車が第一ターンで多重クラッシュを演じ、再びイエロー。
トップはパワー、2位がハンターレイ、3位が琢磨、4位がダリオ、5位がエリオという隊列で最後のリスタート。この時点で残り5周。アメリカ中継局のNBCも琢磨のパフォーマンスとリスタートへの期待に、琢磨の話題でもちきりの状態。
その最後のリスタートは、残念ながらパワーとハンターレイがフライング気味の加速を見せ、琢磨以下の車は加速で追いつけず。結局そのままの順位でチェッカーフラッグと相成りました。
佐藤琢磨のコメント:
3位でフィニッシュできて最高の気分です。最後尾からスタートしたレースで、たくさんのことが起きました。順位を上げていくには懸命に戦わなければいけませんでした。特にレース前半は、オーバーテイクに限らずストラテジーに従うだけでもハードで、1度はピットレーンで速度違反を犯してペナルティを受けたこともありましたが、それでも徐々に順位を上げていきました。1台ずつ抜いていったときは本当にエキサイティングでした。最後はリスタートのおかげで順位を上げられました。このときは言葉ではいい表せないくらい興奮しました。リスタートはいつでも大きなチャンスとなりうるものですが、決まったプランはないので、ブレーキをかけるまではどういう結果になるかわかりません。僕の前でエリオとダリオが横並びになっていたとき、ふたりを抜かすのは難しいと考えていましたが、彼らが思ったよりも早くブレーキングを始めたので、もしかするとこれはインサイドに飛び込んでいけるかもしれないと思いました。僕にはコーナーをクリアできる自信があったので、ものすごくエキサイティングでした。今回は難しい週末となりましたが、最終的に結果が得られてほっとしています。チームに3位の成績を持ち帰ると同時に、今季初めてチェッカードフラッグを受けることができました。本当に最高の1日でした。
ジェリー・ヒューズ(琢磨のレースエンジニア)のコメント:
最後まで絶対に諦めない戦い方は、いかにも琢磨らしいものです。ターン1に進入したときは、本当に限界ギリギリの走りでしたが、それでも琢磨はあくまでもフェアプレイに徹しました。昨日の予選でエンジン・トラブルが起きた影響で25番手からのスタートとなっていたので、今日のレースはとても難しい状況に追い込まれると同時に、順位を上げるにはいくぶんかの幸運も必要でした。琢磨は慎重にレースを戦いましたが、ピットレーンでの速度違反により26番手となり、チームは最初からすべてやり直すこととなりました。後方グリッドからスタートして3位でフィニッシュできたことは、我々のマシーンがコンペティティブで、琢磨が慎重にレースを戦ったことを物語っています。我々が選んだのは常識的な3ストップ作戦でしたが、イエローに助けられ、まずはレースで完走するという目標を達成できたうえに、表彰台にも上ることができました。
— RLL Racingさん (@RLLracing) 4月 29, 2012
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決勝レース前まではフラストレーションの溜まる週末でしたが、それを完全に吹き飛ばす走りを披露してくれた琢磨。前戦ロングビーチでは最終ラップに悪夢がありましたが、それまでは良い走りができていた琢磨。一台体制ながらも、戦闘力のあるチームとドライバーがしっかり噛み合って結果を出せる状態になってきました。素晴らしい!!
さて、次はいよいよ5/27のINDY500。今シーズン初オーバルです。新車でのオーバル走り込みは十分ではありませんが、必ずや、決勝までに戦闘力のある状態に仕上げてくれることでしょう!
INDYCAR:Rd.4サンパウロ決勝
まだGAORA放送されてませんからね、写真のみ!
— RLL Racingさん (@RLLracing) 4月 29, 2012
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INDYCAR:Rd.4 サンパウロ予選・・・あれ、琢磨は?
サンパウロに舞台を移してのINDYCAR第4戦。決勝レーススタート目前ですが、ここまでを振り返ります。
予報では雨の今週末。ですが、FP1、FP2、予選が行われた土曜日は雨は落ちてきませんでした。
FP2、琢磨の#15号はギヤボックスが壊れてしまいます。ターン11にマシンを止めてしまいました。結局エンジン交換が必要になり、予選に車を間に合わせることができなかった琢磨は決勝グリッド最後尾で決勝レースをスタートさせることになりました。
佐藤琢磨のコメント:
残念ながら、あまりよくない一日となってしまいました。最初のプラクティスでは、トラブルではなかったのですが、少し気になるデータがマシンからピットへと送られていたため、リスクを避けようと、走行を早めに切り上げました。マシンには問題がないと判明しましたが、セットアップを向上させることはできませんでした。プラクティス2回目は、ほとんど走らないうちにトラブルでストップせねばならず、予選までの時間が短かったために、すべての準備を整えて予選に臨むことは不可能となってしまいました。明日は90%の確率で雨が降ると言われています。雨なら、ポジションを上げていくことも可能でしょう。作戦も上手に使って、上位でのフィニッシュを目指します。
予選トップ3は、ダリオ・フランキッティ、ウィル・パワー、ライアン・ハンターレイ。
決勝はこの後日本時間0時にスタート。しかし今回はGAORAが生中継しないため、決勝レースのテレビ観戦は明日の夕方まで待たねばなりません。くぅ~
F1:Rd.4 バーレーンGP決勝・・・歯車かみ合わず
バーレーンGPを振り返ります。
テレビ中継上は何事もなかったかのように無事開催されたように見えましたが、川井ちゃんが日本側スタジオで解説していたり、現地取材をモットーにする今宮さんは中継に登場せずなど、やはりいつもとは少し違った中継でした。
さてレースの方ですが、ザウバー勢、特に可夢偉にとっては非常にストレスの溜まるレースになりました。もちろん、私にとってもストレスがたまるレースでした。
ポールポジションから好走を見せたベッテルが、終わってみればポールトゥウィンを達成したレースでしたが、レースを面白くしてくれたのはロータスの2人でした。11番グリッドからスタートしたライコネンは序盤で大きくジャンプアップし、中盤はベッテルの後ろをテールトゥノーズと言わんばかりに接近する所まで来ました。「いつでも抜ける」と思わせぶりの展開の割に、最終的に失速してしまったのは少し残念でしたが、それでも素晴らしいパフォーマンスでした。同じくロータスのグロージャンも3位に入り、F1キャリア初表彰台をゲットしました。
一方の可夢偉。
スターティンググリッドで、唯一硬い方のミディアムタイヤを履いてレースに臨んだのは可夢偉だけでした。他車は柔らかい方のソフトタイヤを選択。多くが3ストップ作戦を採る中、可夢偉は2ストップ作戦を選択したのでした。ペレスはソフトタイヤで3ストップ作戦を採ったということで、ザウバーの中で2種類の戦略に分けることでリスクヘッジしたということのようです。
しかし、タイヤマネジメントが極めて難しいこのグランプリでの2ストップ作戦はやはり無理がありました。ピットストップタイミングの関係で一時4位走行する場面もありましたが、3セット目のタイヤを最終ラップまで持たせることができず、結局は予定外の3ストップ目を実施。結局、ジリ貧で13位に終わりました。一方元々3ストップ作戦だったペレスも11位。結果だけ見れば大差なしですが、ザウバーとしては序盤フライアウェイ4戦のうちにもう少し良い結果を出しておきたかった所でしょう。もちろん、可夢偉にとっても。
小林可夢偉のコメント:
まず、僕にとってはスタートが遅すぎました。ホイールスピンがひどかったので原因はこれから調べます。ミディアムタイヤでスタートして2ストップ戦略を狙っていましたが、結果的にうまくいきませんでした。
僕たちが望んでいたよりもタイヤのタレが早くて、僕も3ストップするしかなく、チェッカーの7周前に3度目のピットストップをしました。ただ、今日のレースでは他になにかいい手があったとは思えません。全体的なスピード不足が一番の問題なので、チーム一丸となってしっかりと直します。
次のスペインGPは3週間後。とうとうヨーロッパラウンドに突入します。その間、ムジェロでの合同テストもある中、各チームは大幅に車を進化させてくることでしょう。そして、毎度のことながらここで資金力の差が表れ、ザウバーのようなプライベーターチームは辛いヨーロッパラウンドを迎えることになります。ビッグスポンサーを付けてハンディを少しでも克服してもらいたい所。ザウバーのこの後のパフォーマンスに要注目です!
| 順位 | No. | ドライバー | チーム |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル |
| 2 | 9 | キミ・ライコネン | ロータス |
| 3 | 10 | ロマン・グロージャン | ロータス |
| 4 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル |
| 5 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG |
| 6 | 11 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア |
| 7 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
| 8 | 4 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
| 9 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
| 10 | 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG |
| 11 | 15 | セルジオ・ペレス | ザウバー |
| 12 | 12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア |
| 13 | 14 | 小林可夢偉 | ザウバー |
| 14 | 17 | ジャン・エリック・ベルニュ | トロ・ロッソ |
| 15 | 16 | ダニエル・リチャルド | トロ・ロッソ |
| 16 | 21 | ヴィタリー・ペトロフ | ケータハム |
| 17 | 20 | ヘイキ・コバライネン | ケータハム |
| 18 | 3 | ジェンソン・バトン | マクラーレン |
| 19 | 24 | ティモ・グロック | マルシャ |
| 20 | 23 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | HRT |
| 21 | 24 | ナレイン・カーティケヤン | HRT |
| 22 | 19 | ブルーノ・セナ | ウィリアムズ |
| 18 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ | |
| 25 | シャルル・ピック | マルシャ |
ファステスト:1分36秒379 /セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
F1:Rd.4 バーレーンGP予選・・・レッドブル復活か?
バーレーンGP予選を振り返ります。
何だかんだと言って、始まっちゃいましたね。バーレーンGP。フォース・インディアがFP2をキャンセルして暗くなる前に宿に引き上げたり、ザウバーのクルーも肝を冷やす目に合う、またF1公式サイトformula1.comはサイバー攻撃を受けるなど、実際に事が起きていることも事実ですが、イベント自体は問題なく運営できている状態。しかし、本当に内乱がある今のこの国でカーレースなんてやってて本当に良いのか、本当に疑問です。
それでも始まった予選。いきなりQ1で脱落してしまったのはシューマッハ。好調メルセデスにあって何故と思いきや、DRSが故障したとのこと。結局予選18番手。マルドナドのグリッド降格処分により17番グリッドを確保したシューマッハですが、その後ギアボックス交換を決断。ギアボックス自体が壊れたわけではない模様ですが、どうせ下位だから念を押してということのようです。結局シューマッハは22番グリッドから決勝レースをスタートすることになります。ピットレーンスタートの可能性もありそうです。
さて、可夢偉は無事Q1を突破したものの、Q2突破は果たせず、決勝は12番グリッドからの出走になります。僚友ペレスはQ2突破を果たし、8番グリッドを確保しています。Q2突破できなかったことについて可夢偉は、最終アタックのターン11でミスをしてしまったことを明かしています。
小林可夢偉のコメント:
最後の新品タイヤを履いた時はとてもうまくいったから、最後のラップ序盤は改善できたけれど、ターン11でミスをしてしまったんだ。そこでコンマ数秒失ったよ。全体的にクルマは午前のフリー走行よりも予選のほうがずっとよくなっていた。基本的に昨日のセットアップに戻したから、それがいい方向に進んだんだ。このサーキットはオーバーテイクに向いている。もちろん、それにはストレートラインのスピードが不可欠だけど、明日それができることを期待しているよ。
Q3は決勝を見据えたタイヤ温存を絡めたバトルでしたが、そんな中ポールポジションを獲得したのは、ベッテル。今シーズン初ポールですね。僚友ウェバーも3位に付け、レッドブルようやく復活かと思わせるパフォーマンスでした。
2番手はハミルトン、4番手はバトン。トップ4はレッドブル勢とマクラーレン勢の一騎打ちの様相です。その後ろ5番手には、前戦で初優勝を果たしたロズベルグが虎視眈々と連勝を狙っている構図です。
| 順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | 1分34秒308 | 1分33秒527 | 1分32秒422 |
| 2 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン | 1分34秒813 | 1分33秒209 | 1分32秒520 |
| 3 | マーク・ウェバー | レッドブル | 1分34秒015 | 1分33秒311 | 1分32秒637 |
| 4 | ジェンソン・バトン | マクラーレン | 1分34秒792 | 1分33秒416 | 1分32秒711 |
| 5 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG | 1分34秒588 | 1分33秒219 | 1分32秒821 |
| 6 | ダニエル・リチャルド | トロ・ロッソ | 1分33秒988 | 1分33秒556 | 1分32秒912 |
| 7 | ロマン・グロージャン | ロータス | 1分34秒041 | 1分33秒246 | 1分33秒008 |
| 8 | セルジオ・ペレス | ザウバー | 1分33秒814 | 1分33秒660 | 1分33秒394 |
| 9 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | 1分34秒760 | 1分33秒403 | |
| 10 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア | 1分34秒624 | 1分33秒510 | |
| 11 | キミ・ライコネン | ロータス | 1分34秒552 | 1分33秒789 | |
| 12 | 小林可夢偉 | ザウバー | 1分34秒131 | 1分33秒806 | |
| 13 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | 1分34秒601 | 1分33秒807 | |
| 14 | フェリペ・マッサ | フェラーリ | 1分34秒372 | 1分33秒912 | |
| 15 | ブルーノ・セナ | ウィリアムズ | 1分34秒466 | 1分34秒017 | |
| 16 | ヘイキ・コバライネン | ケータハム | 1分34秒852 | 1分35秒132 | |
| 17 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ | 1分34秒639 | ||
| 18 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG | 1分34秒865 | ||
| 19 | ジャン・エリック・ベルニュ | トロ・ロッソ | 1分35秒014 | ||
| 20 | ヴィタリー・ペトロフ | ケータハム | 1分35秒823 | ||
| 21 | シャルル・ピック | マルシャ | 1分37秒683 | ||
| 22 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | HRT | 1分37秒883 | ||
| 23 | ティモ・グロック | マルシャ | 1分37秒905 | ||
| 24 | ナレイン・カーティケヤン | HRT | 1分38秒314 |
INDYCAR:Rd.3 ロングビーチ決勝・・・ファイナルラップに起きた悪夢
インディカーシリーズ第三戦のロングビーチ決勝を振り返ります。
シボレー勢の一斉ペナルティによるグリッドシャッフルも手伝い、6番手からスタートした琢磨。スタート直後に5位に上げ、オープニングラップでニューガーデンが停止したことによるイエローコーション後のリスタートでは4位へ。
ファーストスティントのタイヤを見ると、1番グリッドのダリオから10番グリッドのタグリアーニまで、琢磨以外の9台は全てレッドタイヤ。琢磨だけがブラックタイヤということで序盤は厳しい戦いが予想されたのですが、予想に反して琢磨は快走し、20周目にはトップへ。
琢磨は、ピットストップ戦略もずばり的中。フューエルウィンドウ計算からはギリギリ2ストップで行けるという分析でしたが、実際にはシボレー勢は燃費が良いようで2ストップ作戦を敢行できる車が多かった。対するホンダ勢は3ストップを余儀なくされるマシンが少なからずの状態でしたが、琢磨はうまくレースをコントロールし、2ストップ作戦でまとめます。
しかし、2ストップでまとめるということは燃費走行を強いられるということでもありました。最終スティントの琢磨は燃費と戦いつつ、後ろから迫る強豪たちの追撃をかわす戦いを強いられました。
結局、10グリッドダウンで12番グリッドスタートを余儀なくされたウィル・パワーに抜かれ、さらに今週末驚異的なパフォーマンスを見せつけているパジェノーにもかわされた琢磨は、3番手でレースの最終局面を迎えます。
「表彰台の中央は無理でも、その一角は捉えた!」と確信した最終ラップ。ドラえもん号の背後に迫ってきたのは、黄色いDHLカラーのライアン・ハンターレイでした。ハンターレイは、サイドバイサイドにもならない後方から琢磨のインを強引に指しに行きます。琢磨はコーナーのインを締め切ることなく一定の車幅を開けて走行していたように見えますが、それでもハンターレイの右フロントがドラえもん号の左リアに接触。琢磨はハーフスピンしウォールに押し出され車を止めることになってしまいました。
目前でこぼれ落ちていった表彰台・・・極めて無念です。犯人のハンターレイは30秒加算のペナルティを受け、6位扱い。琢磨は完走扱いの8位。3位には、タナボタでヒンチクリフが入りました。
このハンターレイと琢磨の問題は、昨シーズンのエドモントンの再来でもあります。エドモントンでのアクシデントについてハンターレイは「全面的に自分のミス」として琢磨に謝罪しましたが、今回もまた、レース終了後に琢磨の元へ謝りに来ることになりました。こうなると確執ともいうべき関係ですが、琢磨が今後気を付けるべきこととしては、「今後は黄色い車には細心の注意を!」ということでしょうか。
琢磨はレース後のインタビューで、「まだチェッカーフラッグを見ていない」と言っていました。その通り。今回はリザルトこそ完走扱いですが、確かに琢磨はまだチェッカーフラッグを目にしてはいません。次は、サンパウロです。昨年、戦略ミスこそあれど快走したことは未だに記憶に新しいわけですが、あの走りの再来を、そして戦略がずばり的中することを願ってやみません。あ、そうそうDHL号にオイタされないことも祈っておきましょう。
佐藤琢磨のコメント:
今シーズンは、まだチェッカードフラッグを見ることができていません。今日は本当にスタートからエキサイティングなレースになっていました。私はハードタイヤでスタートしましたが、ソフトタイヤ装着車に取り囲まれている状況で、明らかな不利にあったわけですが、何とかポジションキープを成し遂げ、リスタートでオーバーテイクを成功させてポジションをゲインできました。ピットインをしてソフトタイヤを装着してからは、思いきりプッシュして走りました。そして、ウィル・パワーたちをパスしてトップにも立つことができました。2回目のピットストップからゴールまでは、燃費との戦いとなりましたが、最終ラップでライアン・ハンターレイに接触されてしまいました。あのコーナーでのブレーキングで、彼は私のインサイドまで十分深く飛び込んで来ていませんでした。またコースの終盤にいくつかのコーナーで彼にはチャンスがあったはずなのに、こんな形でレースを終えることになって本当に残念です。今回も私たちのチームはいいパフォーマンスを見せました。次のブラジルラウンドへはいい勢いを持って臨めると感じています。
F1:Rd.3 中国GP決勝・・・可夢偉はオープニングラップで失速
中国GPを振り返ります。
まず、何といっても残念だったのが可夢偉のスタート。3番グリッドでしたが、グリッド上にちょうどオイルがあり、そのオイルに乗った可夢偉は周りの歴代チャンピオンたちに抜かれ、さらには僚友ペレスにも抜かれてしまう残念なオープニングラップになってしまいました。
しかし、良い面もありました。可夢偉はレース中のファーステストラップを記録。1989年オーストラリアGPの中嶋悟氏以来の快挙とのことですが、1989年オーストラリアGPのウェットコンディションに対して今回の中国GPがドライだったことを鑑みれば、これは快挙と言えるでしょう。
にも拘らず、リザルトは10位。これはピットストップ作戦の判断ミスによるものだったと言えるでしょう。可夢偉が3ストップ作戦を取ったのに対し、多くのドライバーは2ストップ作戦を敢行。タイヤのデグラレーションはさほどではなく、2ストップでもタイヤが持ったのでした。結局、本来後方に追いやれたはずのグロージャン、セナ、マルドナド、アロンソに先行を許す羽目に。
小林可夢偉のコメント:
昨日の予選を考えると、もちろんこのレース結果は残念です。実際にスタートではなにが起きたのか分かりませんが、クルマがまったく進んでくれませんでした。とにかく不可解な現象で、すぐにポジションを落としてしまいました。その後はほとんどトラフィックのなかで走っただけでなく、2回目のピットストップのタイミングも少し遅くて、タイヤが終わっていました。これまで何度も悪い予選からレースで挽回することがありましたけど、今回はまったく逆でした。ただ、予選かレースかどちらか速いということは証明出来たので、次はその両方をうまくまとめたいと思います。
優勝は、F1キャリア初優勝となったニコ・ロズベルグ。見事なポール・トゥ・ウィンでした。後ろを走るシューマッハは右フロントタイヤのナット緩み問題でリタイヤを余儀なくされましたが、ロズベルグの方はトラブルフリーで盤石の走りを披露しました。
| 順位 | No. | ドライバー | チーム |
|---|---|---|---|
| 1 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG |
| 2 | 3 | ジェンソン・バトン | マクラーレン |
| 3 | 4 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
| 4 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル |
| 5 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル |
| 6 | 10 | ロマン・グロージャン | ロータス |
| 7 | 19 | ブルーノ・セナ | ウィリアムズ |
| 8 | 18 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ |
| 9 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
| 10 | 14 | 小林可夢偉 | ザウバー |
| 11 | 15 | セルジオ・ペレス | ザウバー |
| 12 | 11 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア |
| 13 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
| 14 | 9 | キミ・ライコネン | ロータス |
| 15 | 12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア |
| 16 | 17 | ジャン・エリック・ベルニュ | トロ・ロッソ |
| 17 | 16 | ダニエル・リチャルド | トロ・ロッソ |
| 18 | 21 | ヴィタリー・ペトロフ | ケータハム |
| 19 | 24 | ティモ・グロック | マルシャ |
| 20 | 25 | シャルル・ピック | マルシャ |
| 21 | 23 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | HRT |
| 22 | 24 | ナレイン・カーティケヤン | HRT |
| 23 | 20 | ヘイキ・コバライネン | ケータハム |
| 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG |
ファステスト:1分39秒960 /小林可夢偉 (ザウバー)
INDYCAR:Rd.3 ロングビーチ予選
何と、シボレーエンジンを使用する11台全車がエンジン交換を余儀なくされ、11台全車が10グリッド降格のペナルティを受けた本レース。いやぁ、11台もの車が一斉にペナルティとは、驚きというか壮観というか・・・
初日のプラクティスは雨模様の中でFP1がスタート。ウェットコンディションでの琢磨はやはり強く、2位でした。とはいえ、走ったのは7周のみ。スピンもし、フロントウィングを壊すアクシデントもありつつの2番手でした。
FP2は、雨で全車走行せず。
変わって土曜日のFP3は快晴。しかし気温は上がらず。ドライコンディションで走り込みたい状況だったはずですが、クラッシュやらストップやらで赤旗中断が頻発し、グリーンフラッグは60分中28分足らずという状態でした。こんな状態では、やはり1台体制のRLLRは厳しくなるわけですね。
予選Q1、琢磨はグループ1でしたが、まだウォームアップラップの段階で左リアタイヤが壁に触れ、サスペンションが曲がってしまう事態に。そのままのマシンで全力を尽くすも、結局Q2進出を果たすことはできず全体の13番手となりました。
冒頭書いた通り、シボレー勢が10グリッド降格になったため琢磨の出走グリッドは6番ということになりました。グリッドトップ勢は、フロントローがダリオとニューガーデン、セカンドローはウィルソンとパジェノー、そしてサードローがディクソンと琢磨、という順になっています。
佐藤琢磨のコメント:
第2ラウンドに進めなかったのが非常に残念です。予選が始まってすぐは路面がとても滑りやすく、不幸なことに私は壁にタッチし、リアサスペンションのトーリンクを少し曲げてしまいました。予選時間は短いので、ピットに戻って修理するわけにはいかず、そのまま走り続けました。ラップタイムは周を重ねるごとによくしていくこともできました。しかし、第2ラウンドに駒を進めることはできませんでした。今日の走行データをもう一度よく見直し、明日の決勝に向けてよりよいマシンセットアップを見つけたいと思います。今回はトラブルフリーでレースを戦わなければなりません。そして、いい結果を得たいと考えています。

